初めて小説を書いたのは小学6年生の時。ハリー・ポッターが当時大流行して、海外のファンタジー小説がずらりと書店に並んでいました。私は個人的に『ハリー・ポッター』よりも『ダレン・シャン』が好きで、あっという間にファンに。寝る間を惜しんで、夜遅くまで読書をしていました。今は寝る方が優先です(笑)
なぜか『ダレン・シャン』に触発されて書きたいと思うようになり、初めて小説というものをノート1冊使って書き切りました。それから「小説家になりたい」と思うようになるまで少し時間がかかりました。やりたいことは山のようにあっても、将来何になりたいか、想像ができませんでした。中学3年の頃から、漠然と「小説家になってみたいかも」と思い始めたような記憶があります。
小説家になってみたいかも、と思ってからも、大きく行動には起こしていないような気がします。中学の頃から考えていた小説は高校を卒業する頃にやっと完成し、燃え尽きていました。大学生の頃は1年に2~3作品くらいは書いていましたが、あまり熱心に公募に出したりしていませんでした。社会人になってからは1年に1作品も書いていませんでした。就職活動でエントリーシートを書いた数の方が圧倒的に公募に出した数より上です。
それでも、就職して結婚してとライフスタイルが変わるたびに小説から遠のくことはあっても、頭の片隅ではいつも物語を考えていました。やっぱり小説を書いていきたいと思い、これまでになく真面目に取り掛かったのが2019年からです。30歳も目前。もしかして諦めた方がいいのでは?と思い、この公募で1次さえ通過しなければ諦めようと思って出した作品が2次選考を通過し、諦めることをやめました。その1年後、また別の公募先で初めて最終選考に残していただきました。
もし。今日がもし、何をしてもうまくいく日だとしたら。私は物語を書きます。今日がもしうまくいかない日だったとしても、選択は同じです。それくらい、書くことが好きです。
こんな私なので、きっと一生結婚なんてしないだろう、いやできないだろうと思っていました。家事もせず家も夫もほったらかして小説を書いたり趣味に走ったりしていると、時々罪悪感に駆られます。(時々かよ、と思った方。私はそういう人間です)
そういえば学生の頃『食べて、祈って、恋をして』の作品の中に登場する、バリの占い師のおじいさんに会いに行ったことがあります。そのおじいさんには「あんたは結婚してからの方が運勢がよくなるよ」と言われました。当たってますね(笑)
こんな私を温かく見守ってくれている家族に感謝して、今日もぼんやり物語を考えています。こんな日々が、毎日続いてくれると願って。